カウンセラー青ヤギの駆け込み寺
vol.3
こんにちは。心理カウンセラーの青柳です。
今回、ラルーンの悩み相談の中で気になった悩みは以下の内容でした。
『大切な友達から、とても重い内容の相談をされてうまくアドバイスできなかった。どうすれば良かったのでしょう・・・』
この悩みに答えてみたいと思います。
きっと、相当に重い内容だったのでしょうね。皆さんもそんな経験ありませんか?
そこで質問です。皆さんが相談する側だったらどうでしょう?
とても辛く、とても悩んでいる状態です。散々悩み抜いていますが誰かに話したいのです。そこで『答えがもらえた』としましょう。
その結果・・・
(A) とても納得がいく答えだった
(B) 不満が残る答えだった
どちらがいいかと聞かれたら、(A)でしょうね。
けれども、納得がいく答えだと頭でわかっていても、それでは解決できない気持ちってありますよね。
正論を言われても・・・わかってるけど・・・という時だってあるのです。
究極の話をしてみましょう。
『1ヶ月の命を宣告されたらどうしますか?』
悩むでしょうね。悩んでも仕方がないとわかっても悩むでしょう。
そんなとき、「落ち着いた方がいい。」とか、「大丈夫。治るよきっと。」なんて言葉をもらったとしても、それが納得がいく答えになると思いますか?
解決できないほどの重い悩みというものは、本人も悩みに悩んだ上での相談でしょう。
何かズバッと解決する答えが無い場合だってありますし、わかっていたとしても受け入れられない状態のこともあるでしょう。その状態では人は前を向けないのです。
人が前を向けるときってどんな時でしょうか。それは「受け入れ」たときです。
今の自分、そして今問題となっていることを受け入れられたときなのです。
だから、そんな話しの時は
1. 『相手の心に寄り添い、心を込めて聴く』
2. 『相手の気持ちに共感する』
この二つをおすすめします。
1. は、自分視点ではなく相手の視点となって話を聴くということです。
相手が感じていることを自分の中に一致させることが大切です。「…だから〇〇と感じたんだね?」と伝え返してあげましょう。
2. は、相手の言葉の中から喜怒哀楽を拾って共感してあげましょう。「…だから辛かったね。」といった感じです。
皆さんにもありませんか?悩みや悲しみを話したことでスッキリするってことが。スッキリすると少し冷静になりますよね。
重い悩みはアドバイスできなくたっていいのです。
聴いて共感して理解してあげましょう。そのとき相手は前を向けるかもしれません。
by カウンセラー 青ヤギ
【カウンセラー青ヤギの駆け込み寺】
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